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2024/06/27(Thu)15:37
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2009/09/27(Sun)23:22

『590円で幸せが買えるんですか?』

芳文社 『コミックギア 前編』



 突然だが今、ボク、鴛鶯鸚哥丸 秀はとてつもなく悩んでいる……。
こんな事を言うと、デリカシーの欠落した知りたがり尻軽Girl達が『なぬなぬ!? 秀ちゃんは、いったい何を悩んでいるの!?と、好奇心マンマンで騒ぎ始める事は間違いあるまい。
Hooh……まったく仕方の無いENGEL達よ……。では少しだけ教えてあげよう。一体、何がボクをこれ程までに悩ませていると言うのか? ヒントは、『コ○ッ○ギ○』……………………そうっ!


『コスってギンギン -ウエイトレス編だッ!!

コスってギンギン 第一巻 ウエイトレス編
コスってギンギン 第一巻 ウエイトレス編
オーダー挿入ります度★★★★☆




なんて冗談を言っている場合じゃないんだ。なにせ今回は、一分一秒を争う緊急事態なのだからね。
率直に言おう。ボクをこれ程までに狂おしく悩ませているもの、それは………………そうっ!


『コスってギンギン -女教師編だッ!!

コスってギンギン 第二巻 女教師編
コスってギンギン 第二巻 女教師編
廊下に勃ってなさい度★★★★★

おぉ、なんとけしからん事か! この見るからにな巨乳女教師が、毎夜毎晩とディスプレイの向こう側から、ボクをいやらしく誘惑してくるんだッ!!

「それじゃあ、ここの答えを……鴛鶯鸚哥丸君、答えてちょーだい」
「えっ!? ええと、分かりません……」
SE:クラス一同爆笑
「もうっ、ちゃんと授業を聞いてたの? 言っておきますけど、ここは必ず試験に出る所なんですからね」
「す、すいません……」
「まったく、しようがない子ね……。それじゃあ鴛鶯鸚哥丸君には、放課後に一人居残りで補習を受けてもらいます」
「えぇっ、そんなぁ……。ボク、今日は早く帰って『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』のために、一時間前から全裸になる予定が……」
「い・い・わ・ね!!」
「は、はーい…………」
「みんなも、ちゃーんと真面目に授業を聞いていないと、鴛鶯鸚哥丸君みたいに、ルックスと軽妙なトークだけが取り得の、パッパラー河合我聞になっちゃいますからね」
SE:クラス一同爆笑
「とほほ……ついてないや……」

~~放課後~~

「それじゃあ、補習を始めましょうか」
「はーい……」
「コラ、やる気を出しなさい鴛鶯鸚哥丸君。まったく相変らずの困ったちんなんだから。…………ふぅ、それにしてもこの教室、なんだか蒸し暑いわねえ……
「あっ、じゃあ窓を開けます」
「いいえ、それには及ばないわ。先生ちょっと脱がせてもらいますから……よいしょっ
「えっ! せ、先生いったい何を……。ちょっとどころか、完全に全裸じゃないですか!?
「あら鴛鶯鸚哥丸君、知らないの? 教師が全裸で教える事によって、生徒達の成績が上がったっていう研究報告があるのよ」
「ほ、本当ですか?」
「去年、マサチューセッツ工科大学の方で発表されたんだから」
「ふむ。ミ、ミャシチュ……、マシェチィ……シェッチュ……工業大学が言うなら本当かもしれませんね」
「じゃあ鴛鶯鸚哥丸君、早速だけれど…………先生を淫数分解してごらんなさい
「えっ!? い、いいんですか先生!?
「うふふ……。サインもコサインもタンジェントも、好きにしていいのよ?」
「で、でも突然言われてもボク……。ええと……、この下の所がθ(シータ)で……この変な部分が……」
「んまあ。どうやら鴛鶯鸚哥丸君は、基本的な所から出来ていないようね」
「ご、ごめんなさい、ボク……って先生!? ボクの手をいきなりそんなトコロに!」
「さあ鴛鶯鸚哥丸君、先生のπ(パイ)の値はいくつ?
「は、はいっ! ええと、πイコール…………おっ、およそ98です!
「うふふ……性・解。それじゃあ、もうひとつ簡単な問題。 x+ン+コ=先生の秘密の部分。この時xの値は……さて、いったい何でしょーか?」
「え、ええと……、え、xイコール……」
「ほらほら、どうしたの。ちゃんと答えられたら、先生にHな代入をしても良いのよ?」
「えぇと……、xイコールxイコール…………ハッ!? せっ先生、分かりました! xイコール――」
「うふふ、xイコール?」


「ギ!」

「そうそう、アルファベットでGWINKOって書いてギンコ……って、それはシティハンター'91のOPテーマを唄っていた歌手じゃないのッ!!
「あっ、いっけねぇ……」
「もう、こんな問題すら出来ないなんて、先生完全に失望したわ! そんないけない生徒は、この黒板用巨大分度器でお仕置きよ! そうれッ!」
「ひああぁっ! ぶ、分度器にこんな使い方があったなんてェー!!
「ちなみにコンパスは……、こーやって使うのよ!」
「うほぉおっ! 円、描(えが)いちゃう! 円、描いちゃうよォー!!
「そしてとどめは、この二枚の三角定規で…………FINI――――SHッ!!
「あひいぃいーッ! 内角の和が180度っ、内角の和が180度ォーーーーッ!!
「うふふ、どーお鴛鶯鸚哥丸君。これであなたも、数学が大好きになったんじゃない?」
「は、はい先生! 数学だけに、ボクこれから家に帰ってMATHを――――」


……って、コラーッ!!

あれほどさっきから緊急時だって言っているのに、いったい何をやらせるんだ!?
まったくキミって人は……、ちょっとモラルが足りないんじゃないのかい!?

だいたい、このウェブログ記事のタイトル部分に、しっかりと記してあるじゃないか。まあ、さすがのボクも、これ以上の脱線は怖くて出来やしないから、今度こそハッキリ言わせてもらうよ。
この鴛鶯鸚哥丸 秀をこれ程までに悩み苦しませる罪なヤツ、それは…………先日芳文社から堂々創刊された話題の漫画誌、『コミックギア』だ!!

コミックギア
コミックギア


創刊以来、インターネットのあちらこちらで、様々な物議を醸しまくっているこの『コミックギア』。実はボク、お恥ずかしながら、色々と躊躇している内についつい買い逃していたんだけれど、昨日ふと気まぐれで立ち寄った場末の書店にて、なんと奇跡的にも売れ残っているのを発見してしまったんだ。
そりゃあ無ければ無いで諦めもつくけれど、いざ目の前に現物があれば、やはり情けなくも未練がふつふつと湧き上がってきてしまうのが人情というものじゃないか。

という訳で今、ボクはこの雑誌を買うべきか否か、非常に悩んでいるという次第なんだ。
「そんなの思い切って買っちゃえばいいじゃん」と、たしかマイクロソフなんとかって言うIT系の会社を経営している知り合いのビルには言われたんだけれど、しかしなかなかどうして、一高校生であるボクには、590円という大金を、見も知らぬ新創刊の雑誌につぎ込む勇気はとても無いのさ。

まあ、身近にいる購入者に試し読みでもさせてもらえれば一番良いのだけれど、しかし周りを見回した所で、この『コミックギア』を購入したと言う猛者は見当たらず。
立ち読みしようにも、書店ではギッチリと団鬼六ばりの変態緊縛が施されているから不可能なんだ。
あぁ、これはもう……、この汚れた都会(まち)で花を売るしか…………。

おっと、待ちたまえ。期待させた所で申し訳無いが、その弐百萬円の小切手は、しまってくれないか。
フフ……残念だけれど、実はボクには虎の子の590円というものがあるのさ。
これはボクが小学生の時、もしもの時の為にと、今は亡き祖母がお守り袋に入れて渡してくれた、本当の非常時にのみ使う事を許される大事な大事な宝物の590円なんだ。
まあ、今回は紛う事なき非常事態に違いないし、使ってしまうのも止むを得まい。この『コミックギア』に、それ相応の価値があるのならば、これにて事件はハッピーエンドを迎えられるのだけれど……。
ではここから、この『コミックギア』が本当に590円を出して買うに値すべきものなのかどうか、じっくりと考えてみようじゃないか。

良くも悪くも、ここまでの反響を呼んでいるというのは、少なくとも今までの漫画雑誌とは大きく異なった物であるからだろうし、それ即ち革新的なオリジナリティを持っているという事に他ならない。
漫画ファンならば歴史的事件の一つとして、このヌーヴェルヴァーヴを浴びておく事は、自らの見聞と視野を広げるのに大きく役立つ事だろう。
だが…………当然の事ながら、面白い面白くないは、また別の話……。

革新的なのは良い事だけれど、やはり第一に面白くなければ悲しい気持ち(Just a man in love)になってしまう事は確実だし、これじゃあ、あの日590円を持たせてくれたお祖母ちゃんにも申し訳が立たない。
ううむ……どうも表紙などを見た限りでは、例えるなら漫画作品内に登場する架空の漫画誌のような、なんとも言えないF級感をPung!Pung!感じてしまうんだよね。『コミックギア』と言う誌名からして、あまりインパクトも面白みも無く、洗練されているとは言い難いし……。

そもそもこの『コミックギア』と言うパッとしない誌名は、一体どういった願いと意味を込めて付けられたのだろうか。
「俺たちは社会の歯車にゃならねェ!」とか、なんだかそんな感じの決意表明?
それとも、この画一化したAT(オートマティック)的な漫画界を、俺の股間のシフトレバーで華麗にギアチェンジ! とかいうカッコいいやつ?

………………まさか。
歯車の『噛み合う』Coming Outをかけて、この漫画誌の発起人でメイン作家でもあるヒロユキ氏が、本場L.A.仕込みのソフト・ゲイである事をついにカミングアウト!ってコト!?
そして正解は誰に聞いたらいいの!?


では、思い切って逆から読んでみたらどうか。
ア、ギ、ク、ッ、ミ、コ………………ん?

アギクッミコ…………アギクミコ…………阿木久美子…………。

  あ    ぎ   く    み    こ
阿木久美子!?




誰だ お前ッ!?







…………気をとり直して、引き続きコミックギアが購入に値するかどうか考えてみよう。
この雑誌の最大の売りといえば、表紙にも大きく書かれている『マンガ誌の作り方変えてみました』というものだ。しかし具体的には、いったいどう変わっていると言うのだろうか?
そこで考え得るものを、ボクなりに推察してみた。

①実は印刷ではなく、すべて手書きの模写。

②正道会館の有志たちが手刀で裁断。

③お婆ちゃんが一冊々々丁寧に、ページを縫い合わせている。

④表紙を貼り付けるための糊を米で代用している。

⑤小売店への配送の車がランボルギーニ。



さあ、果たして上記の中に正解は幾つあるだろうか?
だがまあ、もっと根本的な部分を変えているという可能性も無くはな……………………ハッ!?

ま、まさか……。フフ……いや、まさかね…………。
ぞうさんのうんちで作った紙というのがあるけれど、この『コミックギア』に使われている紙の原料は、全てソーラちゃんの様な美少女達のうん………………おいおいおい


(は)むな食むなッ!!


漫画タイムきらら 2007年10月号表紙
ソーラちゃん(ドージンワークより)




Hooh…………まったく勘弁してくれたまえよ。これじゃあ芳文社が食糞者に――――などとうまい事を言っている場合じゃないッ!
いいかい、こうしている間にも、ボクの『コミックギア』が、どこの馬の骨とも知れない輩の手に渡ってしまうかもしれないんだよ!? 状況をわきまえたまえ!!
もしくは、女装してワキ間に挟んでくれたまえッ!!


ううむ。やはりダメだね……。
ボク一人で悩んでいても、購入の決定打たるものを見つける事は難しいみたいだ。
という訳で、このウェブログを見ているキミよ。果たしてボクが『コミックギア』を購入すべきか否か、どうかキミの考えを聞かせてはくれまいか?
今回はそれによって『コミックギア』の購入如何を最終決定しようと思うので、是非ともキミの貴重なご意見をDong!Dong!寄せてくれたまえ。この鴛鶯鸚哥丸 秀、その時が来たら直ちに件の書店へGO!できる様、四六時中590円を握り締めたままで待たせてもらうよ。

だがくれぐれも…………、

『あたいのマニュアルギアも、秀ちゃんの太(ぶっと)いシフトレバーで切り替えて――』
的なメールは無し、だゼ。




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このウェブログへのリンクが自由かだって?
フフ……、だが一体、自由とは何だか、キミ考えた事はあるかい?
おおリバティー、アビスの深淵にも、エデンの果てにも、ボクにはそれを知る事はできない。
しかしながら、この身が薔薇の茨に巻かれようとも、また月の光に蝕まれようとも、
彼の人の存在こそあれば、ボクの心はいつでも自由に羽ばたけるのさ。
I'm dancing is yourself won't be freedom
I'm dancing is yourself won't be freedom
I'm dancing is yourself won't be freedom

ボクこそが自由、ボクこそがリバティー、ボクこそがフリーダム。
フフ……そんなわけで、リンクは「FREE」さ。


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